「空から無料でおもちゃが降ってくるようなものです!」。ウィンターアクティビティの楽しさをそう力説してくれたのは、「下川暮らしを誰より楽しんでいる人」としてよく名前が挙がる園部峻久さんだ。子どもの頃、家族旅行で訪れた北海道の雄大な自然に魅せられた園部さんは、茨城県から網走の大学へ進学。やがてガイドの認定を取り道内を転々とするなかで、下川町と出合う。美しい川が流れる、緑豊かな町。なおかつ町民は、「遊び方を教えてくれるし、気軽に誘ってくれる」。自然の中で遊ぶことが大好きな園部さんにはぴったりの町だった。スノーシューを借りて、しもかわ観光協会でガイドを務める園部さんと町民と一緒に、森を歩く。雪がないと入れないエリアに足を踏み入れられるのが楽しい。「遊び道具が降ってくる」という言葉の意味が、少しずつわかってくる。「夏になったらこの景色はどうなるかな」。みんなで想像しながら、立ち止まりつつワイワイ歩いた。園部さんがガイドとしていちばん届けたい思いは、「自然の中で遊ぶ楽しさを体感してもらいたい」ということ。知識を伝えるのも大切だけど、知ってほしいのは雪を踏むバフバフとした感触や、見上げた森の澄んだ空気。五感を通して、まずは冬の楽しさを伝える。「冬だから、できることが増えるんです!」。みんなに語るその横顔は、輝いていた。五感を通した楽しさを知ることから始まるけいPLAYNAMEFROMJOBしもかわ観光協会が主催するスノーシューイングツアー歩くのは、町の中心部から少し離れた渓下川のことをよく知る観光協会のガイドと一緒に、楽しく森を歩きましょう。木の板に乗って斜面を滑り降りる「雪板」もご希望に合わせて体験できます。 わ和開催時期12月〜3月(降雪状況による)参加費大人5,000円子ども3,500円※1名の場合8,500円対象年齢小学生以上お問い合わせTEL.01655-4-2718(しもかわ観光協会)北海道の雪は気候条件の影響から雪質が優れているため、世界的に「パウダースノー」と呼ばれている。名寄市や下川町に降る雪はその中でもより質が高い「シルキースノー」というそう。森林公園という静かな森。
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