札幌にてトークイベント「いま、地域がおもしろい。僕らはチャレンジするためにこの町を選んだ」を開催しました!

2018年2月2日

どんな地域に人は魅了され、集まるんだろう?

2018年1月27日(土)に、札幌にあるゲストハウスwayaにて、トークイベント「いま、地域がおもしろい。僕らはチャレンジするためにこの町を選んだ」を開催しました。

 登壇者は、北海道北見市出身で、Uターン後に2015年から『Magazine 1988』を立ち上げた、中西拓郎さん。ローカルメディア運営他、企業や商品のブランディング・アートディレクションを手がけ、道東を中心に活動しています。

下川町からは、Iターン組の下川町産業活性化支援機構タウンプロモーション推進部部長の長田。お互いのまったく違う境遇から「都会ではなく地域でチャレンジする理由」と、「そのおもしろさ」について話す約2時間のイベントでした。


「僕は道内のイケている人とはなるべくたくさん知り合いたいんです」と中西さん。「僕の出身は北見市ですが、“道東”というエリアに焦点を当てているのは、一つの市町村だけで頑張ろうとしても限界があると感じるからです。広域で連携したり、魅力を発信した方が結果的に外から見たときおもしろそうって思ってもらえるかなと」。

下川町も移住を希望する方々から、徐々に注目を集めていますが情報発信をする際、地元の人も見るのだという視点は絶対に忘れてはいけません。「もちろん嘘は発信しませんが、地元の方だからこそ敏感に気づく言葉や表現というものもあります。地域で暮らしている人も誇れるような見せ方を、外向けにしていきたいと思いますね」(長田)。

イベント中は、たくさんの質問も飛び交いました。

「札幌から離れて地域へ行く場合、仕事はありますか? どういうキャリアアップが見込めますか?」という質問に対しては、実際に地域で仕事をしている方々を例に回答

仕事の比重を、暮らしている地域のものに完全に移してしまうのではなく、都市圏5割、住んでいる地域3割、他の地域2割、といった風に外の案件も行うのが現実的。どんなに特別なスキルを持っていても、地域では、一つしかできない人よりいろいろなことを満遍なくできる方が仕事の幅も広がるし重宝される、と二人は話します。

「基本的に人材不足なので、マルチにいろいろなことをする必要があります。例えば物を売るにしても、モノづくりから販売、広報、営業まで全て自分でやらなければならない、ということも普通です。自分が何ができるかということを伝えることも大事ですが、専門技術だけに固執しないで柔軟にいろいろなことにチャレンジする方が、地域の方も受け入れやすいかも知れませんね」(長田)

「自分のやっていることのレベルが、どれくらいなんだろう、と不安になることもあります。僕はそれを“ローカル怒られない問題”と呼んでいるんですけど(笑)。例えばチラシのデザインを頼まれて作っても、地域の方々は喜んでくれるけど『本当にこのクオリティでいいのかな』って。自分で意識的に外へ出てスキルアップしないと、井の中の蛙になりかねないなという危機感が、常にありますね」(中西さん)


懇親会も盛り上がり、話が尽きない夜となりました。札幌でのイベントは3月まで毎月開催予定。

毎回テーマを変えて実施しますので、お近くにお住いの方でご興味があるテーマでしたら、ぜひお越しくださいね!

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