
今までの経済的“豊かさ”は、右肩上がりの急成長、売上や事業の拡大によって作り上げられてきました。
けれど近年、その“豊かさ”の価値基準が多様化し、今までの定義も揺らぎつつあります。
国連が採択したSDGs(Sustainable Development Goals)という指標は、これからの豊かさを指し示す、一つのコンパスです。
とはいえ、SDGsに則って具体的に何をどうしていけばどう変わるのか、まだ誰も分かりません。
けれど、既存の経済的豊かさが脅かされたがゆえに、いち早く新しい豊かさの価値を体現し始めた場所があります。
それが、日本の都市を離れた、地域です。

ゲスト① 枝廣淳子さん
東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。『不都合な真実』(アル・ゴア氏著)の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、企業のCSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動きを発信。持続可能な未来に向けて新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を研究。「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
町面積の9割を占める森林を活かして、約60年前から循環する森づくりを始めたり、木を余すことなく使う「ゼロエミッション加工」を町をあげて行なったり。
さらには産業だけでなく、森林環境教育の現場や「森ジャム」という町民の手作りのお祭り会場としても、森と人とが生かし合っている地域です。
2018年には、行政・民間で手を取り、SDGsを下じきにした下川町独自の「2030年における下川町のありたい姿」を決めました。
今回は、「2030年における下川町のありたい姿」を決めるにあたり、ファシリテーターも務めた枝廣淳子さんをお迎え。
下川町をはじめとする地域の実態をお話いただきます。
今までの価値基準から変化した新しい“豊かさ”は、個人の心の充足感と地域課題解決の、交差点にあるのかもしれません。
日本の、世界の、最新事例に立ち向かう地域で、新しい豊かさを育む方法を、一緒に探してみませんか。

ゲスト② 麻生翼さん
大学時代に訪れた北海道の農山村に魅せられ、大学卒業後、種苗会社勤務や道内キャンプ場管理運営業務を経て、2010年からNPO法人森の生活に参画。13年6月代表理事就任。幼少期から高校期まで15年一貫の森林環境教育や、地域のファンを育むための森林体験プログラムの提供、有効活用されていない森林資源を活かした顔の見える木材流通の構築などの事業に取り組む。 17年からは、下川町独自の起業家誘致支援プログラム「しもかわベアーズ」や、主に首都圏の社会人を対象としたローカルでの事業構想を支援するプログラム「ローカルベンチャーラボ」のファシリテーターとして、起業家の支援にも従事。下川町総合計画審議会SDGs未来都市部会部会長として、枝廣淳子氏がアドバイザーを務めた「下川町の2030年ビジョン」の策定にも携わる。 趣味は森から食材をいただくこと。春は山菜採り、夏は渓流釣り、秋~冬は狩猟。
18:00〜18:10 イントロダクション
18:10〜19:00 トーク:なぜ今ローカルなのか(下川町を事例に)
19:00〜19:10 休憩
19:10〜20:10 地域で起こす化学反応を探る、事業アイディアワークショップ
20:10〜20:50 懇親会
21:00 終了
【参加方法】
Peatixから申し込み:https://shimokawa-event-20191106.peatix.com/
【こんな方にぴったり】
・地域での起業に興味がある方
・持続可能なまちづくり(トランジション・タウン)に興味がある方
・自分の得意分野や興味のある事柄で地域の課題解決をしたい方
・北海道下川町に興味がある方
・地域との関わり方を模索している、情報収集している方
【参加費】
1,000円(下川町のお菓子つき)
【企画・お問い合わせ】
下川町産業活性化支援機構タウンプロモーション推進部
メール:info@shimokawa-life.info
TEL:01665-4-3511